令和5年1月26日(木)公安委員会定例会
令和5年1月26日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- 若手警察官の育成について
本日、初任科長期課程第266期生の卒業式が挙行されました。
卒業生の皆さんにとっては、10か月にわたる厳しい訓練と教養を乗り越えた記念すべき日であるとともに、第一線に巣立っていく新たなスタートとなる節目の日でもあり、期待はもちろんのこと、不安もあるのではないかと思います。
一方、卒業生の皆さんを待ち受けている現場では、時として大変な苦労や困難があると思いますが、「県民を守る」という警察の原点を忘れずに全力で職務に取り組み、県民の信頼に応える警察官を目指して頑張っていただくことを期待しております。
そして、先輩職員の皆さんには、警察学校で育てられた大切な人材を、現場で活躍できるように全力で導いて頂きたいと、県民の一人として願っています。 - 初動体制の確立について
先日、警察学校で開催された通信指令競技会を視察しました。
競技会では、凶悪事件に関連する通報などが立て続けになされ、本番さながらの緊迫感があり、事件解決のためには、警察官の連携が何より大事だと感じました。
事件事故が発生した場合、直ちに現場に向かい、必要な措置を執る初動警察活動は、事件解決に向けた第一歩であり、また、県民の安全安心を確保する上で、その適否が非常に重要であると思います。
今後も、より実戦的な訓練を継続的に行っていただき、迅速かつ適切な対応を実現するために、更なる初動体制の確立に努めていただくようお願いします。
報告事項
苦情の取扱状況(令和4年11月中)について
警察から、苦情の取扱状況(令和4年11月中)について、受理件数、受理内容等の説明がなされた。
委員より、「県民一人一人によって受け止め方は異なるので、事案に応じて緊急性のみならず、受け止め方に配意することも必要と感じた。」旨の発言があった。
委員より、「引き続きしっかりと対応をお願いする。」旨の発言があった。
令和4年中におけるサイバー犯罪情勢について
警察から、令和4年中におけるサイバー犯罪情勢について、相談・検挙の推移、サイバー犯罪対策の取組状況等の説明がなされた。
委員より、「サイバー部門で即戦力となり得るような中途採用は非常に難しいと聞いており、キャリアパスを考慮した職員の育成も重要と思うので、引き続き取組みをお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「相談件数は横ばいで推移する中、検挙件数が増加していることは心強く感じた。サイバー犯罪対策は職員の技術力が非常に重要と感じているので、研修等の充実を図るなど、職員の育成についても注力していただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「サイバー犯罪は確実に増えていると認識しており、民間との連携も不可欠と思うので、昨年に引き続き、本年も各種取組を加速させていただくようお願いする。」旨の発言があった。
強盗致傷事件被疑者の検挙について
警察から、強盗致傷事件被疑者の検挙について、事案の概要、捜査の経過等の説明がなされた。
委員より、「事件発生や犯人の逃走を報道で知り、私も含め県民も不安を感じているのではと考えていたところ、犯人が逮捕されたと報告を受け非常に安心した。」旨の発言があった。
委員より、「何よりもスピーディーに検挙に至ったことが非常に良かった。」旨の発言があった。
建造物損壊事件の発生について
警察から、建造物損壊事件の発生について、事案の概要等の説明がなされた。
委員より、「暴力団関連事案の疑いがあり、県民が巻き込まれることがないよう、引き続き捜査をお願いする。」旨の発言があった。
警察と自衛隊との共同実動訓練の実施について
警察から、警察と自衛隊との共同実動訓練の実施について、目的、訓練内容等の説明がなされた。
委員より、「関係機関との意思疎通が重要と思うので、連携の確認等よろしくお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「自衛隊等との訓練が行われていることを心強く感じる一方、今の国際情勢を考えると、様々な不安があるのも正直なところであり、有事への備えをよろしくお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「他機関との訓練は、実際に行ってみて初めて気づくことも多いと思う。有事への備えの重要性は高まっていると思うので、しっかりと実のある訓練にしていただきたい。」旨の発言があった。
令和4年中における刑法犯の認知状況について
警察から、令和4年中における刑法犯の認知状況について説明がなされた。
委員より、「ニセ電話詐欺等の被害が毎日のように報道されており、詐害被害が増えていることを実感している。被害防止広報や水際対策も重要であるが、更にどのような対策ができるのか今後も検討を重ねて、1件でも被害を減らせるように取り組んでいただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「世の中の流れ、潮目が変わってきていると感じており、県民の皆さんに現状を知ってもらうことが大事と思った。今年は、増加傾向にある犯罪をどのように抑えるべきかを検討し、取組を推進していただきたい。」旨の発言があった。
令和4年中における刑法犯等の検挙状況について
警察から、令和4年中における刑法犯等の検挙状況について説明がなされた。
委員より、「刑法犯全体の検挙率については、まずまずの状況と認識した。現場の皆さんの努力が伝わった。」旨の発言があった。
委員より、「県民にとって、事件の検挙は一つの安心材料と思うので、引き続き粘り強く捜査をしていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「認知状況同様、検挙状況についても以前と状況は変化していると感じている。他県警との連携を含め、結果に結びつけるためにも現場の皆さんへの励ましや目配りを行いつつ、取組を進めていただきたい。」旨の発言があった。
令和4年中における交通事故の発生状況について
警察から、令和4年中における交通事故の発生状況について説明がなされた。
委員より、「人身事故発生件数の減少は、様々な対策の効果の現れと思う。引き続き取組の推進をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「関係機関等との連携が効果を発揮しているのではないか、とのことであり、成果が上がった理由を分析して、引き続き取組の推進をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「昨年に比べて、更に交通事故総数を減少させることができたのは、これまでの取組の成果と思う。ただし、昨年秋には厳しい状況も見られたところであり、引き続き緊張感を持った取組が必要と思う。ぜひこの流れを今年にも繋げてもらいたい。」旨の発言があった。
その他
警察署情勢説明について
警察から、白石警察署管内の情勢や各種施策の取組状況等について説明がなされた。
運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について
警察から、運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について、事案の概要、量定案等の説明がなされ、審議の上、決裁した。
特定秘密の保護に関する法律に係る適性評価の実施状況について
警察から、特定秘密の保護に関する法律に係る適性評価の実施状況について説明がなされた。
警察署協議会代表者連絡会議の開催について
警察から、警察署協議会代表者連絡会議の開催について、概要等の説明がなされた。
公安委員会宛て苦情の調査結果及び措置、回答について
警察から、公安委員会宛て苦情の調査結果及び措置、回答について説明がなされ、審議の上、決裁した。