令和5年2月2日(木)公安委員会定例会
令和5年2月2日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- 令和4年中の犯罪情勢について
佐賀県内の刑法犯認知件数については、平成27年以降、令和3年まで、毎年連続で戦後最少を更新していたところ、令和4年中は、微増ではありますが、約10年ぶりに増加に転じたとの報告を受けました。
要因の一つとして、ニセ電話詐欺やSNS等を利用した詐欺など知能犯の増加などが影響しているとのことですが、今年に入ってからも同被害についての報道を目にすることがあり、予断を許さない状況が続いていると危惧しているところです。
引き続き、犯罪抑止対策を粘り強く推進していただくとともに、発生実態の分析結果を踏まえ、より工夫した対策に取り組み、県民の安全・安心の確保に努めていただくようお願いします。 - 「県民と警察のつどい」の開催について
先日、佐賀市内において、「県民と警察のつどい」が開催されました。大変多くの方々にご来場いただき、佐賀県警察音楽隊の皆さんによる華やかな演奏はもちろん、ミュージカルのような踊りも交えた様々な演出も好評で、大盛況の内に終了したと伺いました。
警察音楽隊の皆さんは、それぞれが本来の所属における業務を行いながら訓練に励んでおられることを承知しており、その成果を披露する場を3年ぶりに復活させることができたことは嬉しい限りです。
警察には、悪と対峙するための力強さが求められる一方、県民の理解と協力を得るため、身近に感じてもらうことも重要と考えています。
今後も、「県民と警察をつなぐ音の架け橋」として活躍される音楽隊の皆さんを応援したいと思います。
報告事項
令和5年度当初予算(案)の概要について
警察から、令和5年度当初予算(案)の概要について説明がなされた。
委員より、「警察活動を推進するために、必要な予算の確保は不可欠と思う。厳しい財政事情の中と思うが、今後も必要予算の獲得に努めていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「限られた予算の中、必要な予算の確保と計画的な運用をお願いしたい。機器の更新等も重要であるが、人材育成も重要と思うので、その点への注力もお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「中・長期的な視点に立った予算の必要性について理解を求めつつ、必要な予算の確保に向けて継続した取組をお願いする。」旨の発言があった。
令和4年度駐在所等勤務員配偶者等表彰について
警察から、令和4年度駐在所等勤務員配偶者等表彰について、受賞者、功労の概要等の説明がなされた。
委員より、「駐在所の勤務員はもちろん、御家族共々地元に根を張って支えていただいていると感じている。」旨の発言があった。
委員より、「地域住民にとっては、地元に駐在所があって、警察官が不在であっても、家族が対応してくれること自体が安心材料であると思う。ぜひ住民の感謝の気持ちも込めて表彰していただけるとありがたい。」旨の発言があった。
委員より、「表彰については喜ばしいことであり、頭が下がる思いである。家族の助けを含めて警察活動を支えていただいていることについて広く知っていただく機会が増えればと思う。」旨の発言があった。
令和4年度「名人も人」プロジェクトの推進状況について
警察から、令和4年度「名人も人」プロジェクトの推進状況について説明がなされた。
委員より、「捜査能力の向上、継承は非常に重要と思うので、引き続き取組の推進をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「仕事にスピード感が求められる中、業務を通じて先輩が後輩に教養を行うことは困難になってきていると思うので、この様な取組は非常に重要と思う。研修の方法はもちろん、指導方法についても必要な改善を行うことが重要と思う。」旨の発言があった。
委員より、「部門に囚われず、伝承教養が行われることは意義が高いと思う。」旨の発言があった。
道路交通法違反(共同危険行為等の禁止)事件被疑者の検挙について
警察から、道路交通法違反(共同危険行為等の禁止)事件被疑者の検挙について、事案の概要、捜査の経過等の説明がなされた。
委員より、「関係者が多い中、大変な苦労のうえで今回の検挙に至ったと推察する。お疲れ様でした。」旨の発言があった。
委員より、「首謀者がうやむやになれば、新たな犯罪のおそれがある中、粘り強い捜査により今回の検挙に至ったのは非常に良かったと思う。引き続き全容解明に向けて取り組んでいただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「今回の事件の指示役の検挙に至ったことは、非常に意義があると思う。大変な苦労があったと思うが、これを次に繋げていただきたい。」旨の発言があった。
統一地方選挙等を見据えた警護訓練の実施について
警察から、統一地方選挙等を見据えた警護訓練の実施について、目的、訓練概要等の説明がなされた。
委員より、「日々の訓練の積み重ねと、訓練を踏まえた実戦経験の積み重ねにより、スキルを磨くことが重要と思うので、しっかりと訓練をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「新たな警護要則のもと、教養訓練を推進中とのことであり、今回は推進状況を検証し、更なる技術向上を図る、いわゆるPDCAサイクルの実践が図られていると感じた。進捗状況を振り返り、より良くしていただくようお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「今年は統一地方選挙の他、G7など、要人警護に注目が集まっていると思う。来年、佐賀県では国スポ等も開催されることから成果の上がる訓練にしていただきたい。」旨の発言があった。
警衛・警護情勢について
警察から、警衛・警護情勢について説明がなされた。
委員より、「各警備の万全をお願いする。」旨の発言があった。
その他
令和5年春の人事異動について
警察から、令和5年春の人事異動について説明がなされ、審議の上、決裁した。
被害者支援の実施状況について
警察から、恐喝未遂事件に係る被害者支援の実施状況等について説明がなされた。
令和4年中における年間業務成績優秀警察署の表彰結果について
警察から、令和4年中における年間業務成績優秀警察署の表彰結果について説明がなされた。
「令和4年度佐賀県防犯あんしん会議」の開催について
警察から、「令和4年度佐賀県防犯あんしん会議」の開催について、概要等の説明がなされた。
輸入アサリの産地偽装に係る不正競争防止法違反・組織犯罪処罰法違反事件被疑者の検挙について
警察から、輸入アサリの産地偽装に係る不正競争防止法違反・組織犯罪処罰法違反事件被疑者の検挙について、事案の概要、捜査の経過等の説明がなされた。