令和5年7月27日(木)公安委員会定例会
令和5年7月27日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- 増田敬太郎巡査の遺徳を偲んで
先日、唐津市肥前町高串地区で執り行われた増田敬太郎巡査の荼毘の日献花及び増田神社例大祭に参列しました。
明治28年7月、コレラが猛威を振るっていた同地区に赴任された増田巡査は、不眠不休で献身的に防疫活動に従事された結果、自らもコレラに罹患して、赴任後わずか4日目に25歳の若さで職に殉じられました。まさしく、「県民のために奉職する」という警察官が持つべき普遍的な精神を身をもって実践されたものであり、増田巡査の遺徳は没後129年を迎えた今も、地元住民をはじめ多くの方々に語り継がれていることに深く尊敬の念を抱いたところです。
そして今月は、「警察改革要綱」が制定されて23年目を迎えます。職員の皆さんには、改めて要綱が定められた経緯やその主旨を振り返っていただくとともに、増田巡査の崇高な精神を受け継ぎながら、県民が安全安心を実感できる佐賀県を目指していただきたいと思います。 - インターネットを利用した詐欺事件の検挙について
昨年4月に新設された警察庁サイバー局サイバー捜査課と佐賀県警を含む9府県との合同捜査により、インターネットのフリーマーケットサービスを悪用した詐欺事件被疑者を検挙したとの報告を受けました。被疑者らは全国各地に居住しており、被害も全国に及んでいるとのことであり、全国警察が事件検挙に向けて一致団結して捜査に当たられていることに、心強さを感じた次第です。
SNSを利用した詐欺事件や、いわゆる闇バイトを契機とした各種犯罪の増加など、インターネットを悪用した犯罪は全国、広域に亘っており、サイバー犯罪捜査能力の向上はもとより、他県警察との連携は不可欠と思います。引き続き取組の推進をお願いします。
報告事項
苦情の取扱状況(令和5年5月中)について
警察から、苦情の取扱状況(令和5年5月中)について、受理件数、内容等の説明がなされた。
委員より、「措置結果について了解した。引き続き適切に、また丁寧に対応をお願いする。」旨の発言があった。
監察業務報告(令和5年4月~6月)について
警察から、監察業務報告(令和5年4月~6月)について、懲戒処分等の実施状況、非違事案の防止対策等の説明がなされた。
委員より、「今後の状況にも目配りを行って、より一層職務に励むような状況になることを期待する。そのためにも更なる指導をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「今後の防止対策について、引き続き取組の推進をお願いする。」旨の発言があった。
特殊勤務等警察職員表彰の実施について
警察から、特殊勤務等警察職員表彰の実施について、表彰の内容、受賞者等の説明がなされた。
委員より、「褒めて育てることは大事と思う。受賞者の皆さんに祝意を申し上げる。」旨の発言があった。
委員より、「各人が、自らの業務に誠心誠意取り組んだ結果と思う。心より敬意を表したい。」旨の発言があった。
委員より、「今後も地道な取り組みに光を当てて、職員を労っていただきたい。」旨の発言があった。
令和5年安全功労者内閣総理大臣表彰の受賞について
警察から、令和5年安全功労者内閣総理大臣表彰の受賞について、受賞者、功労の概要等の説明がなされた。
委員より、「全国6人の受賞者の1人とのことであり、非常に喜ばしい。おめでとうございます。」旨の発言があった。
委員より、「受賞者のような方が地域にいてくださることは本当に心強いし、地域の宝と思う。心から祝意を申し上げる。」旨の発言があった。
委員より、「長年に亘って地道に取り組んでいただいたことに敬意を表して、祝意を申し上げたい。」旨の発言があった。
令和5年7月8日からの大雨に対する警察活動について
警察から、令和5年7月8日からの大雨に対する警察活動について説明がなされた。
委員より、「災害警備、救助に携わった関係各位に対して、心から謝意を申し上げたい。」旨の発言があった。
委員より、「今回の災害対応に当たり、これまでの訓練が功を奏した点はもとより、更なる課題も確認されたとのことであり、今後はそれらを踏まえて次に繋げていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「それぞれが持ち場でしっかりと対応していただいたことに謝意を申し上げる。現場を鼓舞しながら引き続き取り組んでいただきたい。」旨の発言があった。
機動警察通信隊の活動について
警察から、機動警察通信隊の活動について説明がなされた。
委員より、「縁の下の力持ちとして、様々な現場で活躍されていることに敬意を表する。」旨の発言があった。
委員より、「人命救助や災害対策を行う上で、現場の映像は非常に重要かつ要となる情報であると改めて感じた。」旨の発言があった。
委員より、「表には見えにくい業務だが、通信手段の確保は様々な現場でなくてはならないものであり、非常に重要な仕事であることを改めて実感した。皆が頼りにしている業務であるので、引き続き備えをよろしくお願いする。」旨の発言があった。
令和5年上半期における刑法犯の認知状況について
警察から、令和5年上半期における刑法犯の認知状況について、全刑法犯の認知状況、警察署別の認知状況等の説明がなされた。
委員より、「人の流れが活発になるにつれて、認知件数が増加傾向にあるのはやむを得ないと感じる。他県で導入されている自転車盗対策を取り入れる予定とのことであり、効果を期待している。」旨の発言があった。
委員より、「認知件数の増加に伴って、それぞれの分野で各種対策が講じられていると理解している。今後とも県民の啓発と犯罪抑止に努めていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「特に知能犯については、予想以上に被害が増加しており、油断できない課題と感じた。引き続き取組の推進をお願いする。」旨の発言があった。
令和5年上半期における刑法犯等の検挙状況について
警察から、令和5年上半期における刑法犯等の検挙状況について、罪種別検挙状況、警察署別検挙状況等の説明がなされた。
委員より、「SNSを利用した詐欺事件等は、顔が見えない犯罪で検挙も難しいと思うが、その中でも地道に事件検挙に結びつけていることに心強さを感じる。今後の取り組みにも期待している。」旨の発言があった。
委員より、「自転車盗が増加していることについて、検挙も重要であるが、並行してモラル育成の推進の必要性も感じる。引き続き、分析結果に基づいて各種対策の推進をお願いしたい。」旨の発言があった。
委員より、「事件の検挙は最大の犯罪抑止に繋がると思うので、引き続きお願いする。」旨の発言があった。
令和5年上半期における交通事故の発生状況について
警察から、令和5年上半期における交通事故の発生状況について、交通事故発生状況の推移、都道府県別の発生状況等の説明がなされた。
委員より、「都道府県別の発生状況等を見ると、以前と比較すると佐賀県の状況が改善されており、これまでの取り組みの成果が出ていると感じる。引き続きよろしくお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「前回の報告で、人身交通事故が増加傾向にあると聞いていたので、今回の報告で6月は減少していると聞き、非常に安堵している。取り組みの成果が徐々に浸透してきているものと思うので、引き続き取り組みの推進をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「これまでの成果が出て、確実に良くなっていると思っている。交通事故の総量抑止に向けて、県民にも成果と目標をアピールしつつ、下半期もしっかりと取り組みをお願いする。」旨の発言があった。
その他
運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について
警察から、運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について、事案の概要、量定案等の説明がなされ、審議の上、決裁した。
詐欺事件被疑者の検挙について
警察から、詐欺事件被疑者の検挙について、事案の概要、捜査の経過等の説明がなされた。
フィリピンにおける指名手配被疑者の拘束について
警察から、フィリピンにおける指名手配被疑者の拘束について、事案の概要等の説明がなされた。
ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和5年6月中)について
警察から、ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和5年6月中)について、事案の概要、実施状況等の説明がなされた。
電子計算機使用詐欺事件被疑者の検挙について
警察から、電子計算機使用詐欺事件被疑者の検挙について、事案の概要等の説明がなされた。
警戒の空白を生じさせないための組織運営等について
警察から、警戒の空白を生じさせないための組織運営等について説明がなされた。
公文書開示請求の受理及び請求に対する措置について
警察から、公文書開示請求の受理及び請求に対する措置について、概要、対応方針等の説明がなされ、審議の上、決裁した。
公安委員会宛て苦情の受理について
警察から、公安委員会宛て苦情の受理について、事案の概要等の説明がなされ、審議の上、決裁した。