令和5年8月3日（木）公安委員会定例会

令和5年8月3日（木）に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。

定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。

新委員長として
８月１日付けで公安委員長に就任しました。よろしくお願いいたします。
佐賀県公安委員会は、佐賀県警察を管理する立場とされていますが、３名の佐賀県公安委員で何ができるだろうかと自問自答しています。
正解は今なお分かりませんが、公安委員各人が今まで歩んできた道、磨いてきたキャリアや経験を拠り所にし、外から見て、警察が更に良くなるためにはどうすべきかを考え、意見を述べて行動するうちに、職責に到達できるのではないかと思っています。
佐賀県公安委員会と佐賀県警察が連名で掲げた「県民の期待と信頼に応える力強い警察」の実現に向けて、一緒に盛り立てていきましょう。
令和５年下半期に向けた取組について
令和５年上半期における刑法犯の認知状況や検挙状況、交通事故の発生状況等について報告を受けました。
人の流れがコロナ禍以前に戻ってきた中、刑法犯の認知状況は昨年同期比で増加しており、中でも自転車盗などの身近な犯罪や、依然として続発しているニセ電話詐欺、ＳＮＳ等を利用した詐欺の被害が増加するなど、憂慮する状況となっています。
一方、交通事故の発生状況は、昨年と比較して件数は増加しているものの、月別に見ると増加率は徐々に鈍化しているとのことであり、これまでに取り組んできた各種対策の成果が現れてきているものと感じます。
令和５年も残り５カ月となりました。上半期における事件・事故の発生実態の分析結果を踏まえ、県民の安全安心の確保に向けて更に取組を推進していただきたいと思います。

報告事項

公文書及び個人情報開示請求取扱状況（令和５年４月～６月）について

警察から、公文書及び個人情報開示請求取扱状況（令和５年４月～６月）について、件数、開示請求の対象となった主な文書等の説明がなされた。
委員より、「適切に対応されている旨了解した。」旨の発言があった。

自動音声案内・通話録音システムの導入について

警察から、自動音声案内・通話録音システムの導入について、目的、概要等の説明がなされた。
委員より、「非常に良い取組と思う。導入後の結果を確認して、より効果的に機能することを期待している。」旨の発言があった。
委員より、「システムの導入により、相談対応の向上に資することを期待する。また副次的に担当者の負担軽減にも資することを期待している。」旨の発言があった。
委員より、「相談電話の中には迷惑電話に類するものもあると思料され、同システムがそれらに対して良い効果を与えることも期待している。」旨の発言があった。

自動運転の実証実験の実施について

警察から、自動運転の実証実験の実施について、概要等の説明がなされた。
委員より、「少子高齢化に悩む地域が多い中、地域の交通手段確保の観点から自動運転は関心の高い話題と思う。安全、安心な運行に資するよう、警察からも積極的に指導、助言を行ってもらいたい。」旨の発言があった。
委員より、「自動運転は、来年佐賀で開催予定の全国スポーツ大会等に向けても期待が高いものと思う。より成果が上がるように警察としても目配りを行っていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「将来的には自動運転が普及していくことが予想される。交通事故等のリスク軽減を含めて改善途上にあると思うので、警察も協力して取り組んでもらいたい。」旨の発言があった。

ＳＡＧＡ２０２４国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けたテロ対策に係る広報啓発活動について

警察から、ＳＡＧＡ２０２４国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けたテロ対策に係る広報啓発活動について、目的、概要等の説明がなされた。
委員より、「テロの未然防止に向けては、些細な気づきを通報してもらう必要があると思うので、広くアピールしてもらいたい。」旨の発言があった。
委員より、「特に若い人に対して訴求力のある取組と思うので、効果を期待している。」旨の発言があった。
委員より、「作成予定のポスター、チラシを効果的に活用していただきたい。」旨の発言があった。

その他

最高速度規制の上申について

警察から、最高速度規制の上申について、概要等の説明がなされ、審議の上、決裁した。

佐賀県公安委員会事務専決状況（令和５年４月～６月）について

警察から、佐賀県公安委員会事務専決状況（令和５年４月～６月）について、概要等の説明がなされた。