令和5年8月24日(木)公安委員会定例会
令和5年8月24日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- 人口減少への対応について
国や外郭団体の最新推計によると、2040年、わが国の人口は2023年現在より10%以上減り、最も人数が多い年齢が68歳となります。佐賀県は、比較的減少スピードが鈍い県だと予想されていますが、2040年の佐賀県人口の推計は69万7千人です。
公安委員会定例会の出席者の多くが50歳代ですから、感覚的にはおそらくあっという間に17年後がやってきます。国全体が抱える大きな課題ですが、佐賀県警察として危機感を一層高めなければなりません。
現在いる警察官・職員の早期退職を防止する、もっと女性に選ばれる職場になる、聖域なき業務効率化を追求する、あらゆる方策をとる必要があるでしょう。佐賀県警察の未来のため、それぞれの立場で何ができるか考えていただきたいと思います。
情報通信部の活動について
先日、情報通信部による資機材展示会を視察しました。
先般、土石流被害に見舞われた唐津市浜玉町の災害現場でも活用された現場映像伝送システムや、電話回線が不通となった際における衛星通信を利用した電話回線構築、不測の事態における通信網の確保など、多重な準備が行われているほか、犯罪捜査の支援として、スマートフォンなどの電子機器の解析や不正プログラムへの対処など、情報通信部において様々な警察活動が支えられていることを再認識しました。
引き続き県警察と連携して、「縁の下の力持ち」として、県民の安全安心の確保に向けた取組の推進をお願いします。
報告事項
学生対象のサイバーセキュリティセミナーの開催について
警察から、学生対象のサイバーセキュリティセミナーの開催について、目的、参加者、次第等の説明がなされた。
委員より、「人材育成は、今後のサイバーセキュリティのために非常に重要と思う。併せて、警察業務に関心を持ってもらう良い機会になればと思う。」旨の発言があった。
委員より、「県警察が、このセミナーを通じて、サイバーセキュリティの面で専門学校生や高校生等のレベルアップや底上げを図り、全国に通用する人材育成に貢献することは重要と思う。また、県警職員の採用に向けた効果も期待している。」旨の発言があった。
カンボジア王国を犯行拠点とするニセ電話詐欺事件被疑者の検挙について
警察から、カンボジア王国を犯行拠点とするニセ電話詐欺事件被疑者の検挙について、事案の概要、捜査の経過等の説明がなされた。
委員より、「毎日のように投資目的の詐欺事件被害を目にしており、県民にとっても大きな不安材料である中、被疑者検挙の報告は非常に良かったと思う。今後も引き続いて尽力いただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「検挙については素直に「良かった」と感じた反面、外国を拠点とした犯罪の被害が、県内でも発生していたことに非常に驚いた。引き続き取組の強化をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「余罪を含め、全容解明に努めていただきたい。」旨の発言があった。
飲酒運転の検挙状況について
警察から、飲酒運転の検挙状況について説明がなされた。
委員より、「詳しい状況分析がなされていることが分かった。分析結果に基づいて、今後も取組をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「昨年8月に起きた悲惨な死亡事故を忘れることなく、飲酒運転の根絶に向けて、今後も重点的に指導取締りに取り組んでいただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「飲酒運転をさせないためには、見せる警戒も重要と思う。引き続き取組の継続をお願いする。」旨の発言があった。
その他
運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について
警察から、運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について、事案の概要、量定案等の説明がなされ、審議の上、決裁した。
訟務事案について
警察から、訟務事案について、概要等の説明がなされた。
人事評価について
警察から、本部長の人事評価に伴う公安委員会意見の作成について説明がなされた。
ニセ電話詐欺被害防止対策の実施について
警察から、ニセ電話詐欺被害防止対策の実施について、概要等の説明がなされた。
公文書開示請求の受理及び開示決定等期間の延長について
警察から、公文書開示請求の受理及び開示決定等期間の延長について、概要、対応方針等の説明がなされ、審議の上、決裁した。