令和5年8月31日(木)公安委員会定例会
令和5年8月31日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- ニセ電話詐欺事件被疑者の検挙について
報道でも大きく取り上げられていましたが、カンボジアを拠点にニセ電話詐欺を敢行していた被疑者グループの一員として、県警察が日本人2名を逮捕したとの報告を受けました。今年に入り、東南アジアを拠点とした特殊詐欺グループの検挙等について様々な報道がなされていますが、県内でも実際に海外を拠点とした犯行グループによる被害が発生していたことに驚きを感じた一方、県警察がこれらの被疑者を検挙したことは、県民として非常に嬉しいニュースでした。
被疑者の検挙は、最大の犯罪抑止につながると思います。関係機関と連携して、全容解明に努めて頂きたいと思います。 - 飲酒運転の撲滅に向けた取組について
前回の定例会において、本年7月末現在における飲酒運転の検挙状況について報告を受けました。数年来における飲酒運転検挙件数の推移はもとより、検挙の時間帯や検挙場所などの分析結果を伺い、これらを踏まえた取締りの強化についても報告を受けたところです。
飲酒運転が原因となる運転免許の取消処分者も多く見られるところであり、昨年8月には、県内でも警察本部前で飲酒運転による死亡事故が発生しました。
悲惨な交通事故を無くすためにも、飲酒運転の撲滅に向けて、分析結果に基づいた効果的な指導取締りと、未然防止のための更なる広報・啓発活動の推進をよろしくお願いします。
報告事項
苦情の取扱状況(令和5年6月中)について
警察から、苦情の取扱状況(令和5年6月中)について、受理件数、内容等の説明がなされた。
委員より、「警察活動に対して厳しい目が向けられていることを意識しつつ、引き続き丁寧な対応をお願いする。」旨の発言があった。
令和5年度県下通信指令・無線通話技能競技会の開催について
警察から、令和5年度県下通信指令・無線通話技能競技会の開催について、目的、競技内容等の説明がなされた。
委員より、「初動警察活動は、その後の捜査にも大きく影響を与えるものと思う。いざという時に対応できるように、競技会を通じて技能向上が図られることを期待している。」旨の発言があった。
委員より、「通信指令は組織力を発揮するうえで要となるもので、現場警察官からの報告や対応との連携が重要と思う。実りある競技会にしていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「通信指令は、現場警察官の受傷事故防止を図る上でも重要な役割を持っていると思う。そのような観点を含めて技能向上を図っていただきたい。」旨の発言があった。
爆発物の原料となる製品の販売事業者に対するロールプレイング訓練の実施について
警察から、爆発物の原料となる製品の販売事業者に対するロールプレイング訓練の実施について、目的、訓練内容等の説明がなされた。
委員より、「関連事業所と連携した訓練とのことであり、テロ対策への防犯力を高める上で非常に良い取組と思う。充実したものにしていただきたい。」旨の発言があった。
その他
ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和5年7月中)について
警察から、ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和5年7月中)について、事案の概要、実施状況等の説明がなされた。