令和5年10月26日(木)公安委員会定例会
令和5年10月26日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- 佐賀市内の「繁華街クリーンアップ作戦」の実施について
コロナ禍に伴う行動制限が緩和され、人の流れが戻りつつあると感じる中、佐賀南警察署を中心として、佐賀市内の「繁華街クリーンアップ作戦」を実施するとの報告を受けました。
繁華街を含めて、人の流れが戻ってきたのは喜ばしいことですが、その一方で、飲酒に伴う事件・事故や交通トラブル等が増加することが懸念されます。
これから年末年始にかけて、更に飲酒の機会が増えると予想されますし、来年にはSAGA2024国民スポーツ大会等の開催を控えて、今後、他県からの来客も見込まれるところです。
今年の県警察運営指針で示している「安全安心を実感できる佐賀県」を目指して、官民が連携して、繁華街を含めた街頭犯罪の抑止に努めて頂きたいと思います。 - 警察署長会議に参加して
先日の警察署長会議につきまして、皆様お疲れ様でした。
私たち公安委員3人も参加させていただきましたが、県下全警察署長が一堂に会する前で、本部長以下、各部長から、個別具体的に指示がなされたところであり、非常に充実した会議だったと思います。
警察の仕事は、個々の能力が求められることはもちろんですが、警察官一人一人がそれぞれの役目を自覚して、各々がその役割を果たすことで、組織として大きな力を発揮することができるものと考えます。
幹部の皆さんは、部下各位が今回の会議で指示された事項を確実に推進できるように指導力を発揮していただき、一人一人の個性を活かしつつ、組織力を磨いて安全安心の実を上げていただきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
報告事項
苦情の取扱状況(令和5年8月中)について
警察から、苦情の取扱状況(令和5年8月中)について、受理件数、内容等の説明がなされた。
委員より、「対応に異論はないので、引き続き適切に対応をお願いする。」旨の発言があった。
危険業務従事者叙勲(警察功労叙勲)受章者の決定について
警察から、危険業務従事者叙勲(警察功労叙勲)受章者の決定について説明がなされた。
委員より、「心より祝意を申し上げる。」旨の発言があった。
秋の行楽期における主な雑踏警備について
警察から、秋の行楽期における主な雑踏警備について、警備重点等の説明がなされた。
委員より、「佐賀県で一番人が集まる行事であり、コロナ禍の収束もあって多くの来客があると思う。警備の方法も情勢に応じて変化していると思うので、これまでの経験を踏まえ、事故防止に向けて万全を期していただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「コロナ禍もあり、イベントを開催する側も、観客も、共に『久しぶり』ということが予想される。開催者など自主警備の方々と協力して事故防止に努めていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「昨年の経験を踏まえるとともに、更に観客の増加も予想して、一部警備の見直しも行われているとのことであり、滞りなく任務を全うしていただきたいと思う。」旨の発言があった。
「佐賀県警察T1グランプリ」決勝の開催について
警察から、「佐賀県警察T1グランプリ」決勝の開催について、目的、競技内容等の説明がなされた。
委員より、「交通安全講話は、対象者が子供から高齢者まで幅広く、対象によって効果的な講習は異なると思う。技能の向上や伝承は非常に大事と思うので、引き続き取組をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「競技会を通じてレベルアップを図っていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「他の人の講話を見ることも技能向上につながると思う。良い競技会になることを期待している。」旨の発言があった。
出入国管理及び難民認定法違反(資格外活動)事件被疑者の検挙について
警察から、出入国管理及び難民認定法違反(資格外活動)事件被疑者の検挙について、事案の概要、捜査の経過等の説明がなされた。
委員より、「昨今、様々な場面で人不足が問題となっている中、今後、県内も外国人居住者や就労者が増加すると思う。外国人も含め、不審な点があれば県民一人一人が気付けるように、日頃からアンテナを持つ必要があると感じた。」旨の発言があった。
委員より、「今回の検挙は付近住民からの通報がきっかけとのことであり、気になったときに通報してもらう雰囲気や体制が浸透していることは非常に良かったと思う。」旨の発言があった。
九州管区広域緊急援助隊中規模訓練の実施について
警察から、九州管区広域緊急援助隊中規模訓練の実施について、目的、訓練項目等の説明がなされた。
委員より、「昨今、地球温暖化の影響で様々な災害が発生し、その規模も大きくなっていると感じる。しっかりと事前訓練をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「技能向上を図るための貴重な機会と思うので、充実した訓練になることを期待している。」旨の発言があった。
委員より、「九州も南海トラフ地震の影響が想定されているところであり、これらの機会を通じてスキルを高めていただきたい。」旨の発言があった。
刑法犯の認知状況(令和5年9月末)について
警察から、刑法犯の認知状況(令和5年9月末)について説明がなされた。
委員より、「被害の増加や、犯行手口が変化していることについては、効果的な広報を行って、県民に知ってもらうことが重要と思う。年代によって効果的な広報は異なると思うので、工夫をしていく必要性を感じた。」旨の発言があった。
委員より、「窃盗や詐欺の被害が特に増加しているとのことであり、現状を踏まえた対策が必要と感じた。」旨の発言があった。
委員より、「ニセ電話詐欺への対策など、イタチごっごの部分もあると思うが、地道な取組の継続が重要と思うので、引き続き推進をお願いする。」旨の発言があった。
刑法犯等の検挙状況(令和5年9月末)について
警察から、刑法犯等の検挙状況(令和5年9月末)について説明がなされた。
委員より、「検挙率を上げることが佐賀県の体感治安を上げることに繋がると思う。佐賀県が住みやすい県となるように、防犯との両輪で引き続き取組を推進していただきたい。」旨の発言があった。
交通事故の発生状況(令和5年9月末)について
警察から、交通事故の発生状況(令和5年9月末)について説明がなされた。
委員より、「引き続き、きめ細やかな交通安全施策を推進していただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「県内の交通情勢は確実に改善してきていると思っている。昨年は年末に向けて死亡事故が急増した経緯があるので、これから年末に向けて、改めて気を引き締めて取組を推進していただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「地道かつ複合的な取組の成果が表れていると思うので、引き続き取組の推進をお願いする。」旨の発言があった。
その他
運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について
警察から、運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について、事案の概要、量定案等の説明がなされ、審議の上、決裁した。
ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和5年9月中)について
警察から、ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和5年9月中)について、事案の概要、実施状況等の説明がなされた。
佐賀県公安委員会事務決裁等規則の一部改正について
警察から、佐賀県公安委員会事務決裁等規則の一部改正について説明がなされ、審議の上、決裁した。
全国警察柔道・剣道大会の試合結果について
警察から、全国警察柔道・剣道大会の試合結果について説明がなされた。
国費及び県費の予算について
警察から、国費及び県費の予算について、概要等の説明がなされた。