令和6年6月6日(木)公安委員会定例会
令和6年6月6日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- 災害への対応について
昨年7月、唐津市浜玉町で3人が亡くなる大規模な土石流災害が発生したことを受け、唐津市、伊万里市、福岡県糸島市の3警察署及び消防が合同で救助訓練を行い、広域で災害が発生した場合の連携を確認したというニュースを見ました。
これまでも、関係機関と連携し、様々な場面を想定して災害対応訓練が行われていると承知していますが、このような災害が発生したことを新たな教訓として、日頃の備えや訓練を継続していくことの大切さを改めて感じたところです。
間もなく梅雨の時期を迎えますが、災害は、いつ、いかなる状況で発生するか分かりません。
県警察にあっては、過去の経験を活かし、関係機関と連携することはもちろん、災害発生時に使用する装備品や機材の点検・整備など、早めの備えを行っていただくようよろしくお願いします。 - 専門的技能の伝承について
県警察では、警察実務に関して卓越した専門的技能や知識・経験を有する警察官、警察職員を「佐賀県警察技能指導官」に任命し、各種教養や現場での指導等を行い、職員全体の技能向上に取り組んでいるところ、先日、新たに職務質問や犯罪手口捜査等に係る技能指導官を任命したとの報告を受けました。
技能指導官の方々には、若手の心に響くような指導を期待するとともに、技能指導官に選ばれた職員自身がさらに仕事にやりがいを見い出すことで、周囲の職員にもよい影響を与えることができると思います。
「人は宝」であり、豊富な知識や技能を有する職員が、組織の強化を図るために、それらをしっかり次世代に伝えていくことが重要です。
今後も県警察で培われた貴重な経験や技能がしっかり伝承されていくよう各種取組をよろしくお願いします。
報告事項
街頭活動中におけるサングラスの着用について
警察から、街頭活動中におけるサングラスの着用について、着用開始日、着用対象職員、着用基準等の説明がなされた。
委員より、「紫外線による目の健康被害を軽減するものであり、きちんと広報活動を行っていただき、年配の方々の理解も得られるよう努めていただきたい。また、各警察署で開催する警察署協議会において、各地域の委員の方々に直接この取組を紹介していただければ、もっと浸透するのではないかと思う。」旨の発言があった。
委員より、「サングラスの着用については、ネガティブに受け止める方もいると思うが、警察官の健康を確保し、治安維持を図るための合理的な対応であり、理解を得られるよう、より丁寧な対応をお願いする。」旨の発言があった。
委員より、「警察官のためのよい取組と感じているが、今後、支障があれば、適宜、改正していただきたい。」旨の発言があった。
外国語による運転免許学科試験の実施拡大について
警察から、外国語による運転免許学科試験の実施拡大について、対象学科試験、実施外国語等の説明がなされた。
委員より、「外国人労働者の受入が拡大するなか、警察にも様々な対応が求められることとなり、丁寧な対応をお願いする。」旨の発言があった。
「佐賀県サイバーテロ対策協議会総会」の開催について
警察から、「佐賀県サイバーテロ対策協議会総会」の開催について、開催日時・場所、参加者等の説明がなされた。
委員より、「昨年、かごしま国体の警備を経験した鹿児島県警察と情報共有を行い、事前の備えをしっかり行っていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「総会に参加する事業者等とサイバーテロに関する最新の情勢を共有し、実のある総会にしていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「総会に参加する事業者の方々へサイバーテロの具体的な事例を紹介するとともに、基本を遵守することの重要性を再確認する良い機会としていただきたい。」旨の発言があった。
その他
警察職員の特別派遣について
警察から、能登半島地震に伴う特別派遣について説明がなされ、審議の上、決裁した。
拳銃手入れ時の誤射事案の発生について
警察から、佐賀北警察署において発生した拳銃手入れ時の誤射事案の発生について、事案の概要等の説明がなされた。