令和6年7月4日(木)公安委員会定例会
令和6年7月4日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- 信頼回復に向けて
先日、未成年者誘拐で逮捕されたスクールサポーター(会計年度任用職員) が、性的姿態等撮影未遂の被疑者として再逮捕されました。
県警察においては、非違事案の防止に向けて様々な取り組みがなされていると承知していますが、学校において子ども達と接し、少年非行や立ち直りを支援するスクールサポーターという立場にありながら、このような犯罪で逮捕されたことは、本当に残念でなりません。
本件事案の解明と再発防止に努めていただくようよろしくお願いします。
また、今回の事案により、県民の信頼を大きく損なったことはもちろんですが、日々の警察活動や職員の士気への影響も懸念されるところです。
皆様には、改めて、全職員で危機意識を共有するとともに、緊張感を保持した警察活動を通じて、県民の信頼回復に努めていただきたいと思います。 - 凶悪事件等の検挙について
先週の定例会において、放火・保険金詐欺事件のほか、多数の少年による窃盗・強盗致傷事件や、複数の少年による不正アクセス禁止法違反・電算詐欺等事件について、検挙報告を受けました。
いずれも治安上大きな脅威となる事件であり、犯行の凶悪性や被疑者数の多さに加え、窃盗・強盗致傷事件は長崎県警察との共同捜査、不正アクセス禁止法違反等事件は滋賀県警察、鹿児島県警察との合同捜査であることなど、非常に大きな苦労を伴う捜査をされているのだろうと推察しています。
刑法犯の認知件数が、前年同期比で増加傾向が続く中、特に殺人や強盗、放火事件などの凶悪事件が発生すれば、県民に多大な不安を与え、その早期検挙の如何が体感治安を左右することになります。
皆様には、県民の安全安心を確保するために、引き続き、犯罪の未然防止と早期検挙に努めていただくようよろしくお願いします。
報告事項
6月定例県議会の結果について
警察から、令和6年6月定例県議会の結果について説明がなされた。
委員より、「国スポ・全障スポ警備まで約3か月となった。県警察として万全の体制で臨んでいただきたい。」旨の発言があった。
庶務係の集中運用の試行について
警察から、庶務係の集中運用の試行について、概要、体制等について説明がなされた。
委員より、「今後、DX化を含め、更なる合理化を進めていただきたい。」旨の発言があった。
委員より、「庶務係に限らず、警察全体の業務の見直しに努めていただきたい。」旨の発言があった。
令和6年度県下通信指令・無線通話技能競技会の実施について
警察から、令和6年度県下通信指令・無線通話技能競技会の実施について、出場チーム、競技内容等の説明がなされた。
委員より、「今回、初めて競技会を視察する予定であり、大変興味深く、高い関心を抱いている。」旨の発言があった。
委員より、「この競技会は、警察力を測る大切な取組であると感じている。犯罪の形態、規模や住民の意識等、社会情勢が変化する中、柔軟かつ適切に対応できるよう警察もバージョンアップをしていく必要がある。」旨の発言があった。
委員より、「無線通話のほか、PⅢ(ピートリプルアイ)をいかに有効に活用するかが大切だと思う。」旨の発言があった。
令和6年夏の交通安全県民運動の実施と主な取組について
警察から、令和6年夏の交通安全県民運動の実施と主な取組について説明がなされた。
委員より「関係機関等と連携しながら、県民の交通安全への意識を高める取組を継続していただきたい。」旨の発言があった。
その他
佐賀県ネットワークセキュリティ対策協議会の開催について
警察から、佐賀県ネットワークセキュリティ対策協議会の開催について説明がなされた。
令和6年度少年補導功労者表彰(少年補導栄誉金章)の受賞報告について
警察から、令和6年度少年補導功労者表彰(少年補導栄誉金章)の受賞報告について説明がなされた。
審査請求事案の裁決について
警察から、審査請求事案の裁決について、請求の趣旨、審理手続きの経過等の説明がなされ、審議の上、決裁した。
特殊勤務等警察職員表彰式の実施について
警察から、特殊勤務等警察職員表彰式の実施について報告がなされた。