令和7年9月24日(水)公安委員会定例会
令和7年9月24日(水)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。
定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。
- 科学捜査研究所における不祥事案について
9月8日、科学捜査研究所の職員が、DNA型鑑定作業にあたり不適切な取扱いをしていたことにより、懲戒免職処分とされるとともに、虚偽公文書作成・同行使、証拠隠滅罪により、佐賀地方検察庁へ送致される、という事案が発生しました。
今回の事案は、県警察に対する県民の信頼を失墜させるばかりか、捜査をはじめとする警察活動への信頼を大きく損なうものであり、公安委員会としても、大変重く受け止めています。私も、17日の県議会において、公安委員会としての受け止めなどを答弁しました。
皆様には、再発防止に向けた取組として、改めて、部下職員等に対し、公文書の適切な取扱いや適切な業務管理について、指導・教養を徹底するなど、信頼回復に努めていただくよう、宜しくお願いします。
公安委員会においても、今後の状況をしっかりと注視し、信頼回復に向けた取組を、我が事として、指導に努めてまいります。 - 秋の交通安全県民運動について
本年も、9月21日(日)から30日(火)までの10日間、「やめよう!佐賀のよかろうもん運転」をスローガンに、秋の交通安全県民運動が実施されています。
県内の交通事故情勢については、人身事故の発生件数、交通事故死者数ともに、前年同期と比べ減少傾向を維持していますが、例年、秋から年末にかけて交通死亡事故が多発する傾向があるものと承知しています。
皆様には、交通指導取締りや広報啓発活動などの各種取組を推進していただくとともに、自治体をはじめ、関係機関・団体及び地域住民と一体となり、県民の交通安全意識の高揚と、その定着化を図っていただくようお願いします。
報告事項
ニセ電話詐欺事件及び覚醒剤取締法違反(所持)事件被疑者の検挙について
警察から、ニセ電話詐欺事件及び覚醒剤取締法違反(所持)事件被疑者の検挙について、事案の概要、捜査の経過等の説明があった。
委員から、「引き続き、首魁等の検挙に向けた捜査をよろしくお願いする。」、「地道に突き上げ捜査を行い、全容解明をお願いする。今後の報告を期待している。」、「ニセ電話詐欺事件の捜査は、全国展開する場合が多いものと承知している。引き続きの捜査をよろしくお願いする。」旨の発言があった。
その他
運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について
警察から、運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について、事案の概要、量定案等の説明があり、審議の上、決裁した。
委員から、「運転免許の行政処分予定者に対する意見の聴取(聴聞)結果と行政処分について承知した。」旨の発言があった。
令和7年地域安全暴力追放県民大会の開催について
警察から、令和7年地域安全暴力追放県民大会の開催について、開催の日時・場所、大会の内容等の報告があった。
委員から、「令和7年地域安全暴力追放県民大会の開催について承知した。」、「引き続き、県民の防犯・安全意識や暴力追放意識の高揚を図る取組をよろしくお願いする。」旨の発言があった。
令和7年度佐賀県原子力防災訓練について
警察から、令和7年度佐賀県原子力防災訓練について、訓練日程、主催者、訓練想定、県警察の訓練内容、参加機関等の説明があった。
委員から、「異常を把握した場合は、速やかに関係機関と連携できるよう、引き続きの取組をよろしくお願いする。」、「本件防災訓練を通じて、地域住民の皆さんの原子力防災意識の向上に繋げるようお願いする。」旨の発言があった。
警護情勢について
警察から、警護情勢について説明があった。
委員から、「気の緩みがないよう、万全の警護をよろしくお願いする。」旨の発言があった。
ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和7年8月中)について
警察から、ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和7年8月中)について、事案の概要、実施状況等の説明があった。
委員から、「ストーカー規制法に基づく警告等の実施結果(令和7年8月中)について承知した。」、「引き続き、被害者等の生命・身体の安全確保を優先した迅速かつ的確な対応に配意していただくようお願いする。」旨の発言があった。
再発防止策の進捗について
警察から、再発防止策の進捗について説明があった。
科学捜査研究所の全職員に対し、鑑定の重要性、各種通達内容の理解と確実な履行、鑑定の各段階における複数での目視確認の実施等について、直接、指示・指導を行ったところ、幹部職員から、「各段階における目視確認の実施について、上司と部下と確認をする行為自体が、互いのコミュニケーションに繋がる。」、「各段階でチェックすることで、お互いに言葉をかけるようになった。」、また、部下からも、「きちんと見てもらっているという安心感を持つようになったと感じた。」旨の発言があった。単に作業をチェックするだけでなく、声かけし、コミュニケーションを図ることで、より業務を改善し、効率を高めていくことに繋がっており、引き続き、再発防止に向けた取組を行っていく旨の説明があった。
委員から、「チェック体制を強化したことで業務負担が増える面があると思うが、コミュニケーションの回数が増えるという良い面もあるとの報告であり、引き続き、取組を推進し、効果を見極めていただきたい。」、「研究職の色合いが強い職場環境だと思うが、今回を機に、見直すべき所は見直し、改善を図っていただきたい。」、「部下職員への声かけ、目配り、心配りなど、しっかりコミュニケーションをとりながら再発防止策を進めていただきたい。」旨の発言があった。
備考
令和7年9月10日、警備第二課から、警察職員の特別派遣について説明があり、審議の上、決裁した。








