佐賀県公安委員会

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令和7年10月2日(木)公安委員会定例会

令和7年10月2日(木)に開催した定例会において、佐賀県警察から次の事項について報告・説明があり、これを受けて審議を行いました。

定例会議の冒頭、委員長が、以下の挨拶を行った。

  • ニセ電話詐欺等の被害防止について
    先日(9月24日)、ニセ電話詐欺事件及び覚醒剤取締法違反事件被疑者の検挙について報告を受けました。
    本事件は、広域的かつ組織的犯行であり、捜査に際して様々な困難があったものと推察されますが、緻密かつ地道な捜査の結果、今回の被疑者の検挙に至ったものと承知しています。
    本年8月末現在、県内のニセ電話詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額は、過去最高の16億円を超えるなど、憂慮すべき状況です。
    同種被害を食い止めるためには、被疑者の検挙はもちろん、被害防止対策として、最新の手口を周知する取組も重要だと感じています。
    引き続き、検挙と被害防止を連動させ、更なる被害を食い止めることができるよう、関係機関とも連携しつつ、諸対策を講じていくよう、よろしくお願いします。
  • 初任科短期課程第85期卒業式について
    先日(9月24日)、初任科短期課程第85期生の卒業式に出席しました。
    半年間にわたる厳しい訓練と教養を乗り越え、第一線に巣立っていく新たなスタートですが、卒業生22名の皆さんの自信に満ち、不安を微塵も感じさせない表情と、整然かつ機敏に行動する姿に接し、非常に心強く、頼もしく感じました。
    式では、卒業生の皆さんに、「県民の立場で考えることができる警察官であり続ける。県民とのやりとりにおいて「一期一会」の気持ちを忘れないようにする。」ということをお願いしました。
    卒業生の皆さんには、警察官としての誇りと使命感を持って、県民のための警察活動に全力を投じていただき、一日も早く、「頼りがいのある警察官」に成長していただくよう期待するとともに、県警察全体で、新しい仲間に対し、その頑張りに、時には厳しく、時には優しく指導していただくようお願いします。

報告事項

苦情の取扱状況(令和7年7月中)について

警察から、苦情の取扱状況(令和7年7月中)について、受理件数、苦情内容等の説明があった。
委員から、「苦情の取扱状況について承知した。」、「言動には留意するよう指導していただきたい。」、「引き続き、適切な対応をお願いする。」旨の発言があった。

白線の設置間隔を拡大した横断歩道の整備について

警察から、白線の設置間隔を拡大した横断歩道の整備について、概要、整備予定場所、効果等の説明があった。
委員から、「自動車の動線を避けて白線を配置することで、標示の劣化防止やコストの削減が期待され、良い取組である。」、「横断歩道上の事故を無くすための取組についてもお願いする。」旨の発言があった。

その他

DNA型鑑定における不適切事案の再発防止に向けた提言について

委員から、「DNA型鑑定における不祥事案の発生を受けて、佐賀県公安委員会としても、県警察において今後取り組むべき再発防止策をまとめ、本部長宛てに提言という形で示したいと思う。」旨の発言があり、
  公安委員会から、
    1 職員の倫理観のかん養
    2 業務管理の徹底
     ⑴ 鑑定に関する決裁の厳格化
     ⑵ 鑑定作業のチェック機能の強化
     ⑶ 決裁書類等公文書の適正な作成・管理
     ⑷ 将来にわたる優秀な鑑定職員の育成
    3 県警察の外部からの指導
などを内容とする、DNA型鑑定における不適切事案の再発防止に向けた、県警察に対する提言がなされた。
警察から、「しっかり拝見し、対応したい。県警察における再発防止策の実施状況については、都度、整理して、説明する考えである。」旨の発言があった。

再発防止策の実施状況について

警察から、DNA型鑑定に係る不適切事案の再発防止策として、福岡県警察科学捜査研究所に職員を派遣する研修を運用開始した旨の説明があった。
また、福岡県警察科学捜査研究所から幹部職員を招致し、科学捜査研究所における業務管理のあり方をはじめ、鑑定手法、鑑定の体制、鑑定記録の管理等について、指導を得る予定である旨の説明があった。
委員から、「他県警から経験ある方を招いて指導を得ることは非常に良い取組に思う。」、「職員派遣や研修が一過性でなく継続されることが望ましい。そのために、例えば、管区内で業務を補完できる仕組みなどを検討してはどうか。」、「体制を確立するため、職員の採用募集についてもしっかりと取り組んでほしい。」旨の発言があり、科学捜査研究所から、職員の派遣や外部からの研修等の施策について、今後も継続して取り組んでいく旨の説明があった。

警察行政手続オンライン化システムの運用開始について

警察から、警察行政手続オンライン化システムの概要、対象手続の拡大、運用開始予定日及び公安委員会規則の改正が必要になる旨の説明があった。
委員から、「新しいシステムにより利便性が高まることを期待している。」、「対象業務が拡大されることで職員の負担が増えることはないか。」、「窓口との併用で業務負担とならないか。」旨の発言があった。
警務課から、新たなシステムの導入により、業務の合理化につながるよう運用していくこととしている旨の説明があった。

損害賠償・慰謝料請求事件の判決について

警察から、損害賠償・慰謝料請求事件の判決について、判決日時、概要等の説明があった。
委員から、「判決内容は承知した。今後とも適切な職務執行をお願いする。」旨の発言があった。

令和7年佐賀県殉職警察官慰霊祭について

警察から、令和7年佐賀県殉職警察官慰霊祭について説明があり、審議の上、決裁した。
委員から、「令和7年佐賀県殉職警察官慰霊祭の開催について承知した。」旨の発言があった。

佐賀県情報公開条例に基づく開示請求に対する措置について(3件)

警察から、佐賀県情報公開条例に基づく開示請求に対する措置について説明があり、審議の上、決裁した。
委員から、「開示内容について承知した。」「適切な対応をお願いする。」旨の発言があった。

公安委員会宛て苦情の受理について

警察から、公安委員会宛て苦情の受理について説明があり、審議の上、決裁した。
委員から「内容について承知した。適切に対応するようお願いする。」旨の発言があった。