人権に配意した警察活動のための教育・研修
警察が権限を行使するに当たっては、権限を濫用したり、人権を侵害してはならないことはもちろんであり、権限行使の在り方は、関係者の人権に大きな影響を与えるとともに、警察の責務達成の成否に直結するものとなっています。
そこで、警察においては、「警察職員の職務倫理及び服務に関する規則」(平成12年国家公安委員会規則第1号)に規定された「職務倫理の基本」の中に「人権を尊重し、公正かつ親切に職務を執行すること」を明記して、これを職員一人一人が自らの行動原理として体得し実践するよう、警察学校及び職場等における教育・研修を行っています。
警察学校における教育・研修
初任教養課程
新たに採用した警察職員が第一線で警察活動に従事する前に、県警察学校において次の教育・研修を行います。
- 教官による講義
- 教育主事による講義
- 部外講師を招聘しての講演
- 部外講師による手話研修
- 福祉施設等における研修
昇任時教養課程
巡査部長・警部補・警部級に昇任する警察職員に、県警察学校、管区警察学校及び警察大学校において次の教育を行います。
- 教官による講義
- 教育主事による講義
- 部外講師を招聘しての講演
専科教養課程
第一線で警察活動に従事する警察職員に対して、県警察学校、管区警察学校及び警察大学校において次の教育を行います。
- 教官による講義
- 教育主事による講義
職場における教育・研修
幹部研修
第一線で警察活動に従事する幹部職員に対して、県警察本部や警察署等の職場において次の教育・研修を行います。
- 警部級以上の幹部職員と福祉関係者等との勉強会(県警本部)
- 幹部会議における所属長からの教養(警察署)
職員に対する教養
第一線で警察活動に従事する警察職員に対して、県警察本部や警察署等の職場において、幹部職員や部外講師により次の教育・研修を行います。
- 朝礼等の機会における幹部職員による教養
- 朝礼等の機会における部外講師による講演
- 福祉施設に出向いての入(通)所者との触れ合い研修
警察以外が主催する研修会等への参加
警察以外の各種団体が主催する人権教養に関する研修会やフォーラム等に警察職員を参加させるとともに、参加した職員から所属職員に対して還元教養を実施させています。